一橋教員の本

国制と法の歴史理論 : 比較文明史の歴史像

 
国制と法の歴史理論 : 比較文明史の歴史像  

国制と法の歴史理論 : 比較文明史の歴史像

 水林彪
創文社   2010年3月刊行
ISBN : 9784423741023    本体12,000円+税
 刊行時著者所属 : 水林彪(一橋大学大学院法学研究科)

著者コメント

 私の専門は日本法制史(日本における法の歴史研究)ですが、その法を、わが国は、前近代においては中国から、近現代においては西欧から、全面的に輸入しました。このことを専門用語で「法の継受」といいますが、この現象は、日本にもちこまれた外国原産の植物が、日本的土壌や気候に応じて、日本独自のものに変容していく現象に似ています。したがって、「法の継受」研究のためには、法(植物)を、これを生み育てた社会構造(土壌や気候)との関係において認識するための方法を錬磨すること(方法論研究)、そして、社会そのものの比較的考察(具体的には中国、西欧と日本との比較)が必要となってきます(比較研究)。この著作は、以上のような意味での、日本法の歴史研究のための前提をなす方法論研究・比較研究に関する18の論文を集めて一書とした論文集です。以前に執筆した『封建制の再編と日本的社会の確立』(山川出版社、1987年)や『天皇制史論-本質・起源・展開-』(岩波書店、2006年)の基礎にある私の社会科学方法論と歴史論を理解していただくために、ご一読を賜れば、幸いです。

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