一橋教員の本

菅茶山遺稿 : 伊沢蘭軒旧蔵

 
菅茶山遺稿 : 伊沢蘭軒旧蔵  

菅茶山遺稿 : 伊沢蘭軒旧蔵

 柏崎順子解説
太平書屋   2009年11月刊行
ISBN :    本体8,000円+税
 刊行時解説者所属 : 柏崎順子(一橋大学大学院法学研究科)

解説者コメント

 本書『菅茶山遺稿』は井沢蘭軒旧蔵写本上下二冊、上冊に二百五十九首、下冊に三百三十首、計五百八十九首を収める、これまで未公開の菅茶山の漢詩集である。茶山の詩集は数種出版されているが、本書収録の詩のうち五百六十七首は版本未載の作品である。この未公開の詩自体が茶山の作品研究の新資料としての価値があるほか、森鴎外『伊沢蘭軒』や富士川英郎『菅茶山』の記述の不備を補う資料としても注目されるものである。解説版本『花月吟』諸本についての調査報告を付したが、そのなかで新発見の文政十年の奥付を有する中本『花月吟』を紹介し、その出版をめぐる事情について考察を試みた。内容は影印、翻刻、解説、人名・地名索引付。



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