一橋教員の本

アマチュアリズム論 : 差別なきスポーツ理念の探求へ

 
アマチュアリズム論 

アマチュアリズム論 : 差別なきスポーツ理念の探求へ

 内海和雄
創文企画   2007年3月刊行
ISBN:9784921164508   本体2,000円+税
 著者紹介:内海和雄

著者コメント

本書は前著『プロ・スポーツ論-スポーツ文化の開拓者-』とセットであり、資本主義社会におけるスポーツ所有の在り方を、アマチュアリズムという歴史的に完結したイデオロギーと制度を社会科学的に分析したものである。歴史的に大きな影響を与えたにも拘わらず、社会科学的研究は国内外を通じて少ない。本書では、既存のアマチュアリズムのパラダイムを逆転させ、19世紀末のブルジョアジーによる「伝統の創造」の一環として、スポーツのブルジョアジーによる独占、つまり労働者階級の高度化のみならず大衆化での排除の一方でブルジョアジー自身の統合を意図したものであり、ブルジョア個人主義によって粉飾された。そして資本主義社会にありながら資本家自らがスポーツを市場から排除する基本矛盾を内包した。それゆえ当然に崩壊することになった。(内海和雄)



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