一橋教員の本

イスラーム戦争の時代 : 暴力の連鎖をどう解くか

 
イスラーム戦争の時代 

イスラーム戦争の時代 : 暴力の連鎖をどう解くか

 内藤正典
日本放送出版協会   2006年4月刊行
ISBN:4140910577   本体1,020円+税
 著者紹介

著者コメント

9・11以降、西欧とイスラームとの緊張が高まっている。軍事力の行使によって、直接 的にムスリムの怒りを買ってきたアメリカだけでなく、ヨーロッパもまた、長年にわ たるイスラームへの偏見のうえに、急速にイスラーム・フォビアを拡大させている。 本書では、西欧社会が、なぜ、そこまでイスラームを嫌うのか、イスラーム教徒は、 なぜそれに暴力で応酬するのかを長年にわたるフィールドワークをもとに解説する。 和解の鍵が、ムスリムの人間像の理解にあることをふまえ、イスラーム的な思考とは どのようなものなのかを解き明かしていく。世界を俯瞰するような大きな枠組みだけ でなく、ミクロな視点からの人間探究が、イスラームとの共生には欠かせないことを 訴えるのが著者の意図である。



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