一橋教員の本

日本企業の人事改革 : 人事データによる成果主義の検証

 
日本企業の人事改革  

日本企業の人事改革 : 人事データによる成果主義の検証

  都留康, 阿部正浩, 久保克行著
東洋経済新報社   2005年3月刊行
ISBN:4492260730   本体3,200円+税
 著者紹介:都留康

著者コメント

 「いま会社の内側で何が起きているのか」――この問題を解明するのが、拙著(都留康・阿部正浩・久保克行『日本企業の人事改革――人事データによる成果主義の検証』東洋経済新報社、2005年)の目的である。より詳しくいえば、?1990年代後半以降、日本企業に急速に浸透した成果主義的人事制度改革が職場や社員をどう変えたのか、?賃金改革や合併に伴う人事統合の効果をミクロレベルで徹底解明することが課題である。
 分析の結果、次のようなメッセージを経営者や人事担当者に発した。
1.人事改革に際しては、その効果の検証が重要である。
2.成果主義的人事制度を有効に機能させるためには、リスクとインセンティブのバランスへの配慮が必要不可欠である。
3.企業合併の成否にとっては、合併後の人事面や意識面での統合が大事である。
4.リストラや雇用調整には、コスト削減のみならず逆選択的現象がつきまとうことに留意すべきである。
(都留康)



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