一橋教員の本

危険負担の判例総合解説  

 
危険負担の判例総合解説 

危険負担の判例総合解説

 小野秀誠
信山社   2005年6月刊行
ISBN:4797256575   本体2,900円+税
 著者紹介

著者コメント

双務契約の基本原理の1つである危険負担に関する裁判例を、民法に限らず、関連する法分野の中で広く横断的に検討したものである。給付不能に伴う反対給付義務の消滅という伝統的な観点だけでなく (民法536 条以下) 、契約の解消に伴う反対給付義務の消滅という観点から、契約解除による代替的機能を検討し (解除と危険負担、民法541 条以下) 、また契約解除後の危険負担 (清算関係における危険負担、548 条ほか) や不当利得との関係など他の制度と競合する類型をも扱っている。
原則である給付の牽連関係、契約規範による補充、当事者意思に関する総論部分のほか、各論として、売買における危険負担の諸類型、造作・建物買取請求や競売といった法定の売買関係における危険負担、雇用・労働法、請負、リースの危険負担を扱う。清算関係についても独立の章を設けた。



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