注意欠如・多動性障害
よくある困りごと
- 集中力、注意力がない
- 提出物を期限内に間に合わせることができない。
- 誤字脱字が多く、うっかりミスが多い。
- 約束の日付や時間を間違えたり、オーバーブッキングしたりする。
- 字が汚い。
- 衝動性が高い
- 確認せずに行動しがちであるため、忘れ物や失くしものが多い。
- 思いついたことを思いついた順にするため、優先順位をつけて物事に取り組むことが苦手。
- 頭に浮かんだことを言ってしまうため、他人の話を頻回に遮る。失言が多い。
- 目の前のことに夢中になり、遅刻が多い。
- 整理整頓が苦手
- 荷物がとても多い。
- かばんや机、部屋が散らかっており、忘れ物や失くしものが多い。
- 計画的に行動することが苦手、耐久力があまりない
- 予定を詰めすぎてすぐにオーバーワークになる。
- 課題やレポートなど、努力を要するものを後回しにしてしまう。ギリギリになるまで取り掛かることができない。取り掛かってもすぐに飽きてしまう。
- 講義や試験中にソワソワしたり、キョロキョロしたり、じっとしていられない。
- 待ったり並んだりすることが苦手。
支援を受ける方:実際の配慮例
- 詳細なシラバス
- 自分に適した授業を選択することが重要であり、シラバスから、講義の内容、形式(ディスカッションの有無、頻度、指名の有無など)、評価方法(試験かレポートかなど)を判断基準にするため、公開して頂けるよう依頼する。
- 別室受験
- 周囲の環境(他の学生のペンの音や動きなど)により、試験に集中できない場合、別室を手配し、気が散りにくい環境で試験を受けられるよう依頼する。
- 課題期限・試験時間延長
- 注意集中困難により試験時間内に試験を終わらせることができない場合や、優先順位がつけられず複数の課題をこなせない場合、症状の状態、試験の内容と照らし合わせ、試験時間の延長(一般には約1.3倍)や課題提出期限の延長を依頼する。
支援を行う方:留意点・配慮例
- 詳細なシラバス
- どのような形式で講義を行い(グループワークがあるのか、プレゼンやスピーチがあるのか、指名されるのか、板書が多いかなど)、視聴覚教材の使用(配布資料、動画視聴等)、どのように成績評価を行うのか(評価基準や評価方法)、学生が自分に合った履修計画や支援計画立てるために必要な情報です。可能な限り具体的に記述をお願いします。
- 視覚提示を増やす
- 注意が散漫になりやすいため、情報の抜けや漏れ、忘れることが非常に生じやすいです。レポートの内容や試験日、〆切日などの特に重要な情報は、manabaやシラバスに明記したり、資料として配布したりするなど、視覚情報として手元に残るようにお願いします。