社会科学の発展を考える円卓会議

第5回会議   令和3年5月21日(金) 遠隔会議にて開催

令和3年5月21日(金)、第5回社会科学の発展を考える円卓会議を開催しました。今回の会議は第2期として2回目の開催となりました。第1回目と同様、産学官の有識者が集まり、活発な意見交換を行いました。

第5回会議では、社会が求める「⽂理共創」はどのようなものなのか、その課題に⽇本の社会科学はどのように取り組んでいくべきなのか、いま求められている「⽂理横断的・異分野融合的な知を備えた⼈材の育成」をめぐる課題とは何か、などについて議論を行いました。始めに、総合地球環境学研究所の杉原薫特任教授から「文理融合と社会科学の役割」、一橋大学の七丈直弘教授より「社会のための学術としての社会科学の創生へ」と題する講演を行い、その後、文理共創における学術と人材育成について議論を行いました。

今回も、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインによる開催となりましたが、終始活発な議論が交わされました。委員からは、文理融合を議論する際の視点(課題設定、人材育成、アプローチ)の必要性に加えて、学術的な面では、project-based researchのみならず、curiosity-driven researchでも文理融合的な様々な分野の知見が必要であること、学術的なEBPMの取組を政策に有効活用させること、また、文理融合を進めるうえで医療経済学分野への取組をはじめとする他機関との連携の重要性、さらに人材育成面では、文理融合的な教育の提供による幅広い視野を持つ人材育成の重要性、さらにソフトウエア産業において活躍するプロダクトマネージャー等の育成に対する大学への期待など、多様な意見が寄せられました。まさに産学官の英知を結集した円卓会議ならではの、示唆に富む議論となりました。

議事

  1. 第4回社会科学の発展を考える円卓会議における議事録について
  2. 文理共創を考える

議事録

第5回社会科学の発展を考える円卓会議議事録

資料一覧

(注)⽂系・理系学術領域を超えた諸科学の協働のあり⽅については、⽂理融合、⽂理共鳴、⽂理協働、⽂理共創など様々な用語があるが、会議資料・議事録等は各講演者・委員が使用した用語を使用している。

オンライン会議の様子
オンライン会議の様子



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