一橋大学アカデミア

概要

 一橋大学は、わが国で最も古い社会科学の総合大学として常に学界を先導してきた歴史と実績を有し、今なお新領域の開拓を推進し続けています。一橋大学アカデミアでは、本学が有する知的資源を活用して、さまざまな問題を取り上げ、地域の人々と協力しつつ、優れた分析と方策を提唱していきたいと考えています。

 本学は、社会科学の総合大学ならではの諸問題に対する優れた分析と方策を提唱するために、平成20年より「一橋大学関西アカデミア」を、平成22年より「一橋大学中部アカデミア」を開始し、地域に特化したシンポジウムや講演を行ってきました。令和5年度より「一橋大学と社会をつなぐ講座シリーズ」のひとつとして、「一橋大学アカデミア」を、関西・中部に限らず開催することとしました。

 この活動により、多方面に渡って地域との絆を創り、関係をより一層深めていくことを目指しています。

開催案内

【一橋大学と社会をつなぐ講座シリーズ】令和7年度一橋大学アカデミア
「社会におけるデータサイエンスの活用」


現代は様々な大量のデータが入手可能で、こうしたビッグデータから有用な情報を抽出するデータサイエンスは社会から注目を集めています。一橋大学では、2023年4月に「ソーシャル・データサイエンス(SDS)学部・研究科」を新設しました。本講座では、SDS学部・研究科の概要と2名の教員の研究内容を紹介した後、社会におけるデータサイエンスの活用について、基調講演とパネル・ディスカッションを行います。


日時 2026年2月7日(土)13:30-16:35(開場13:00)
開催方法 ハイブリッド(会場+オンライン)
会場 広島コンベンションホール 大ホール3A (広島県広島市東区二葉の里3丁目5−4 広テレビル)
アクセス
定員 〔会場〕100名+〔オンライン〕500名
参加費 無料
参加方法

事前申込制です。定員になり次第、受付を終了させていただきます。 イベント終了から1ヵ月以内に、事前申込者を対象に、見逃し配信 (公開期間1ヵ月程度)の動画リンクをメールにてお知らせします。見逃し配信のみの視聴をご希望の方も、事前申込をお願いいたします。

事前申込はこちら

お申込みいただいた方にZoomウェビナー参加用のURLをメールにてご連絡いたします。

@zoom.usからのメール送信となりますので、受信設定許可をお願いします。

会場参加の注意事項

会場参加をご希望いただいた場合でも、Zoom視聴のご案内を送付させていただきます。

ウェビナー参加の注意事項

○お申し込みいただいた方には、事前にZoomウェビナー参加用のURLをメールにてご連絡いたします。@zoom.usからのメール送信となりますので、受信設定許可をお願いします。
○安定したインターネット環境でご視聴ください。通信料などは参加者ご自身のご負担となります。
○Zoomの仕様や使い方に関するお問い合わせには対応いたしかねます。また、接続環境等が原因で発生したトラブルにつきまして、対応はいたしませんので予めご了承ください。
○本講座は主催側にて記録・録画させて頂きます。
○次の行為はお控えください。
 ・同時に2台以上のデバイスで本サービスを利用する行為
 ・本講座の録音、録画、撮影、その他の複製行為
 ・本講座の全部または一部を第三者へ提供する行為

主催

国立大学法人 一橋大学

協賛

一般社団法人 如水会

後援

広島県教育委員会、広島市、広島商工会議所、中国新聞社、修道中学・修道高等学校、広島学院中学校・高等学校



プログラム

[総合司会]佐野 仁美  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科 特任講師


   
13:30 開会挨拶
中野 聡  一橋大学 学長
13:35 趣旨説明
渡部 敏明  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科長・教授
【第一部】一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の紹介
13:40 一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部・研究科の概要

 渡部 敏明  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科長・教授

14:00 社会科学における生成AIの活用

永山 晋  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科准教授

14:20 安心・安全な社会を支える分散システム技術

坂野 遼平  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科准教授

【第二部】基調講演
14:40 生成AI活用事例:人間を超えた分野の拡がり

副島 豊  SBI金融経済研究所 研究主幹

15:00 休憩
【第三部】パネル・ディスカッション
15:15 社会におけるデータサイエンスの活用

宇根 正志  日本銀行金融研究所 参事役

亀田 制作  SOMPOインスティチュート・プラス株式会社 プリンシパル兼エグゼクティブ・エコノミスト

清水 季子  豊田自動織機 取締役、株式会社EmEco 代表取締役社長

宮川 大介  早稲田大学商学部 教授

[モデレーター]

 渡部 敏明  一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究科長・教授

16:30 閉会挨拶 西野 和美  一橋大学副学長
16:35 閉会

登壇者プロフィール(発表順)

渡部 敏明(WATANABE, Toshiaki)

写真:渡部 敏明

一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部長・研究科長。専門は計量ファイナンス、マクロ計量経済学、ベイズ計量経済学。広島生まれ、広島育ち。広島大学附属高校、東京大学経済学部卒業。米国イエール大学大学院で経済学Ph.D.を取得。東京都立大学経済学部専任講師、助教授、教授、日本銀行金融研究所シニアフェローを経て、2006年4月より一橋大学経済研究所教授。同研究所長、学長補佐、ソーシャル・データサイエンス教育・研究推進センター長を務めた後、2023年4月より現職。
著書に、『ボラティリティ変動モデル』(朝倉書店)、『ファイナンス・景気循環の計量分析』(ミネルヴァ書房)、Stochastic Volatility and Realized Stochastic Volatility Models(Springer)がある。
日本統計学会研究業績賞、景気循環学会中原研究奨励賞受賞。2022年に国際ベイズ分析学会(International Society for Bayesian Analysis (ISBA) )の部会 Economics, Finance and Business (EFaB) で会長(Chair)を務める。国際統計協会 (International Statistical Institute)の elected member(統計学で重要な貢献をした研究者として選ばれた会員)。



永山 晋(NAGAYAMA, Susumu)

写真:永山 晋

一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科准教授。
専門は経営学、計算社会科学。創造性、ウェルビーイング、 概念の変化のメカニズムおよび効果的な介入方法を研究テーマとする。1982年広島県生まれ。広島育ち。広島市立舟入高校卒業後、広島市立大学に入学するも退学。音楽制作会社、社会人経験を経て、早稲田大学商学部に編入学。早稲田大学大学院商学研究科で博士号(商学)を取得。法政大学経営学部を経て、2023年4月より現職。
Journal of Management Studies、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー、組織科学などに論文を発表。



坂野 遼平(BANNO, Ryohei)

写真:坂野 遼平

一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科准教授。
情報ネットワークおよび分散システムを専門とする。2010年北海道大学工学部卒業、2012年同大学大学院情報科学研究科修士課程修了、2018年東京工業大学大学院情報理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。2012年から2018年にかけて日本電信電話株式会社に勤めた後、東京工業大学情報理工学院研究員、工学院大学情報学部助教および准教授、科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)を経て、2024年4月より現職。2025年4月から一橋大学情報基盤センター副センター長を兼任。井上科学振興財団井上研究奨励賞、船井情報科学振興財団船井研究奨励賞、情報処理学会マイクロソフト情報学研究賞等を受賞。電子情報通信学会英文論文誌B編集副委員長、同学会インターネットアーキテクチャ研究会副委員長等を務める。



副島 豊(SOEJIMA, Yutaka)

写真:副島 豊

SBI金融経済研究所・研究主幹、兼SBIホールディングス・AIデジタル戦略推進部・プロジェクトコーディネーター。
1990年に日本銀行に入行し、金融研究所や金融市場局、金融機構局、決済機構局、調査統計局、フランクフルト事務所、支店などで、リスク計量クオンツ業務、市場分析、マクロプルーデンス、決済システム解析や規制・制度のデザイン、景気・経済調査に従事。1990年代よりAIやビッグデータ解析、ネットワーク分析、人工証券市場シミュレーションなど、最新の分析手法を日本銀行に導入。代表的なレポートである金融システムレポートやマーケットレビュー(日銀レビューの前身)を創刊。決済システムの国際基準やCBDCなど国際フォーラムにも参加貢献。中央銀行DXの推進役も担う。2023年6月より現職。



宇根 正志(UNE, Masashi)

写真:宇根 正志

日本銀行金融研究所参事役。
専門は、暗号、情報セキュリティ、人工知能、生体認証。出身は広島県福山市。1990年福山市立福山高等学校、1994年筑波大学第三学群社会工学類社会経済専攻を卒業。2003年横浜国立大学大学院工学研究科博士課程後期を修了し、博士(工学)の学位を取得。1994年に日本銀行入行後、調査統計局、福岡支店、金融研究所、システム情報局などで勤務し、2023年6月より現職。金融分野に関連がある情報技術や情報セキュリティ技術の調査・研究、調査・研究成果を活用した本邦金融業界への支援に従事。2025年一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部非常勤講師に就任。
最近の著書に、『AI・量子コンピュータにかかわるリスク管理』(オーム社。坂本静生との共著)がある。
情報処理学会コンピュータセキュリティシンポジウム2023優秀論文賞受賞。日本ソフトウェア科学会会員、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会登録会員、人工知能学会安全性とセキュリティ研究会運営委員。



亀田 制作(KAMEDA, Seisaku)

写真:亀田 制作

SOMPOインスティチュート・プラスのプリンシパル兼エグゼクティブ・エコノミスト。
広島県呉市生まれ。1991年、京都大学経済学部卒業、日本銀行入行。97年、米国ブラウン大学経済大学院修士課程修了。2000~02年、ロンドン事務所駐在。2013年調査統計局・経済調査課長。2015年金融研究所・経済ファイナンス研究課長。2016年新潟支店長。調査統計局参事役、金融機構局審議役を経て、2020年調査統計局長。22年より現職。23年よりオルタナティブデータ推進協議会理事。
著作に「わが国の生産性を巡る論点」(日銀ワーキングペーパーシリーズ、09年12月)や「オルタナティブデータを用いた日銀リサーチの紹介」(日銀レビュー・シリーズ、21年12月)、「入門オルタナティブデータ」(日本評論社、22年2月、共著<3章対談>)。



清水 季子(SHIMIZU, Tokiko)

写真:清水 季子

2020年5月から2024年5月まで日本銀行理事を務め、国際関係統括を担当。G7やG20等の国際会議に日本銀行代表として参加。1987年に日本銀行に入行後、主に金融市場とプルーデンス政策の分野で経験を積み、欧州統括役 や高松支店長・名古屋支店長も務めた。2024年6月より、株式会社豊田自動織機の取締役。2024年8月より、人的資本強化を目的に自ら設立した株式会社EmEcoの代表取締役社長。2025年4月東京都男女平等参画審議会会長に就任。
1987年に東京大学工学部卒業。1994年に米スタンフォード大学国際政治学修士号取得。



宮川 大介(MIYAKAWA, Daisuke)

写真:宮川 大介

早稲田大学商学学術院商学部教授、東京大学エコノミックコンサルティング(株)取締役・チーフエコノミスト。
専門は企業ダイナミクス、取引ネットワーク、金融市場の実証分析。北海道生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院で経済学Ph.D.を取得。日本開発銀行・日本政策投資銀行、日本大学経済学部准教授、一橋大学国際企業戦略研究科・経営管理研究科准教授、教授などを経て、2023年4月より現職。内閣官房、中小企業庁、日本銀行、金融庁、国税庁などの委員・アドバイザーを歴任。
近年の業績:『The Collateral Channel versus the Bank Lending Channel: Evidence from a Massive Earthquake』(Journal of Banking & Finance 2025年)、『Demand Shock Propagation through an Input-Output Network in Japan』(Journal of Economic Behavior & Organization 2024年)、『Reallocation Effects of Monetary Policy』(International Economic Review 2022年)。



佐野 仁美(SANO, Hitomi)

写真:佐野 仁美

一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 特任講師。専門はデータ工学。博士(理学)。
お茶の水女子大学理学部情報科学科を卒業後、日本銀行に入行、金融システムの企画開発に携わる。中央青山監査法人(システム監査技術者)、お茶の水女子大学理学部情報科学科非常勤講師、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構特任研究員、東京大学大学院工学系研究科特任研究員、政策研究大学院大学特任フェローを経て、2023年8月より一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科特任助教、2024年4月より現職。産学官連携コーディネーター。一般社団法人人工知能学会所属、同学会金融情報学研究会幹事。



過去の講座一覧


国立大学法人一橋大学 総務部 広報・社会連携課
  〒186-8601 東京都国立市中2-1
  TEL 042-580-8058 FAX 042-580-8050
  E-mail:res-ac.ml[atマーク]ad.hit-u.ac.jp



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