同窓会

如水会の概要

如水会ビル

如水会ビル

社団法人如水会は、一橋大学の卒業生で構成される同窓会です。しかし、単に「会員相互の親睦」だけを目的としたタイプの同窓会ではなく、その第一目的に「母校後援」を掲げ、1914年に創立されました。現在、如水会が行っている主な母校後援活動は以下のとおりです。

1 「一橋大学海外留学奨学金制度」

如水会から、海外留学のための奨学寄附金を得て1987年から実施。その後、明治産業株式会社及び明産株式会社の協賛を得、今では毎年学部・大学院合わせて30名前後の学生が世界各国の大学へ留学しています。この奨学金は、往復旅費、学費のほか生活費をもカバーするという恵まれたもので、大学同窓会でこのような奨学金制度を実施している例は他にはありません。

2 「如水会外国人留学生奨学金制度」

1.は日本人学生を対象にしたものですが、これと並行して、海外から本学に学ぶ私費外国人留学生のため、年間10名前後を対象に奨学資金が援助されています。

3 この他、新入生歓迎会、大学祭、研究出版活動、クラブ活動、卒業祝賀パーティへの助成等、如水会の母校後援活動は幅広く多岐にわたって行われています。

如水会は母校後援という独自の設立趣旨を現在に至っても変更することなく、その目差しは常に本学の発展に向けられています。

社団法人 如水会

本部:如水会館
東京都千代田区一ツ橋2-1-1
支部:国内87箇所 海外61箇所
会員数:約29,000名
公式ホームページ http://www.josuikai.net

同窓生からの言葉

1995年商学部卒業アリコジャパン

1995年
商学部卒業
アリコジャパン

大学を卒業して10年以上経った今でも、一橋大学で過ごした4年間の思い出は色褪せることなく深く心に刻み込まれています。その思い出の中で私の大きな支えとなっている2つの大切な「時間」があります。

まず1つ目は勉強の時間。一橋には魅力的で刺激的な授業が多数あり、自分の知的好奇心を満たしてくれるだけでなく、社会人としての幅広い知識と深い教養も身につけることができます。そして一橋の特徴であるゼミでは、卒業論文作成に向けた教授の厳しくも温かいご指導により、論理的に物事を考える力・表現する力を身に付けることができます。この論理的思考力は、ビジネスの現場では重要な要素になり、今でも当時のことを思い出しながら、仕事に活かしています。皆さんも自分の学びたいことや目的をしっかりもって、主体的に動けば、きっと素晴しい成果を得ることができると思います。

もう1つは友人との時間。サークルやゼミ等を通じて、たくさんの友人と出会うことができます。その友人たちと共に語り、飲み、歌い、遊んだ時間は、何物にも変えがたい貴重な財産です。一生涯の友人にも出会うことができ、共に家族持ちとなった今でも当時と変わらぬ交流が続いています。また卒業してからも如水会を通じて、さらに交流の場は広がります。皆さんも学生生活を通じてきっといい友人に出合うことができます。

春は満開の桜に彩られる国立の街で四季折々の自然の美しさを感じながら、一橋大学でしっかり学び、多くのことを経験して、素晴らしい時間を過ごしてください。

1994年経済学部卒業田山公認会計士事務所

1994年
経済学部卒業
田山公認会計士事務所

一橋大学を平成6年に卒業してから、既に10年以上が経ちました。最近、改めて一橋大学の魅力を実感しています。一橋大学を志望する皆さんにほんの一部ですが一橋大学の魅力をご紹介したいと思います。

一橋大学の魅力のひとつ、それは「人のつながり」です。人のつながりを「横のつながり」と「縦のつながり」に分けてみると、一橋大学の奥深さを実感できます。

まずは「横のつながり」、同年代とのつながりですが、これは主に学生時代に築かれます。サークルや一橋大学の特徴であるゼミナールなどで貴重な学生時代を共有した仲間は、その後の人生においてもかけがえのない仲間となります。

 次に「縦のつながり」、先輩や後輩とのつながりですが、これを支えているのが一橋大学の同窓会組織である如水会(じょすいかい)です。東京都千代田区一ツ橋には如水会館があり、世代を超えた交流が活発に行なわれています。如水会館の14階には如水会員専用ラウンジがあり、卒業生の「溜まり場」として利用されています。勿論、私も頻繁に利用しています。また、如水会には「平成卒業生の会」があり、若手卒業生間の交流も活発に行なわれています。

 このように一橋大学には卒業後も「人のつながり」を強力にバックアップする伝統があります。是非、皆さんも一橋大学の「人のつながり」の輪に加わって下さい。如水会館14階のラウンジでお会いしましょう。

1994年法学部卒業三菱商事

1994年
法学部卒業
三菱商事

 この大学案内を読んで頂いている受験生の皆さん、一橋大学に興味を持ってくれてありがとうございます。かく言う私も16年前はれっきとした受験生で、今でもたまに夢でうなされる位に(!?) 勉強したこともあって、運良く一橋大学で学ぶことを許された人間の1人です。学生時代を思い起こせば、白樺湖での語学クラス新人合宿、実社会に密接に関連した面白い講義の数々、一橋寮での4人一部屋でのスゴイ共同生活、近隣女子大学の守衛さんの訓練も兼ねた夜間女子寮表敬訪問(通称「ストーム」)、全国大会団体制覇を目指して頑張った部活動、一橋スポーツ広告集めやリーダーキャンプ等の体育会活動、教授の香港出張に強引に同行しての現地視察、ゼミナール、三商大の交流、一橋祭・・・・・等など、その全てが今も忘れられない素晴らしい思い出であり、これらを通じて得られた様々な考えと価値観を持つ「イイヤツら」との出会いは間違いなく私の生涯の糧となっております。

 また就職活動や部活動・ゼミのOB会において、親身になって一学生の話に耳を傾け、貴重なアドバイスや励ましを頂いた諸先輩方には、今でも感謝の気持ちで一杯です。これまでの自分を振り返って、胸をはって一橋OBと言えるのかあまり自信はありませんが、せめてこれからは、少しは後輩の皆さんのお役に立ち、周りからはさすがは一橋出身と思われ、子供からも「大きくなったらパパと同じ一橋に行くの」と言ってもらえるように精進していきたいと思います。

 来年4月、大学通りの満開の桜に祝福されながら、皆さんが我々の頼もしい後輩になってくれることを楽しみにしています。

1994年社会学部卒業読売新聞社

1994年
社会学部卒業
読売新聞社

高校時代、私は社会で何をしたいのか分からず、受験勉強の目的を見失っていました。しかし、ある日、図書館で偶然手に取った本が、進路を決めるきっかけとなりました。

当時、一橋大学教授だった阿部謹也先生の著書「中世の窓から」です。古文書や絵画などから中世ドイツの歴史を紐解く過程が生き生きと描かれ、私は初めて「生きた」歴史に触れた思いがしました。学ぶことの面白さに気付き、受験勉強も苦ではなくなりました。

もっとも、大学で勤勉な学生とは言い難かった私は、新聞記者となりました。記事を書く上で、「細部に歴史は宿る」という阿部先生の格言は私の座右の銘となっています。

また、一橋祭で二つの企画を行った経験は、現在の仕事の糧となったと思います。ひとつは、大学の講義を受験生に体験してもらおうという企画でした。大学でどんなサービスを受けられるのか知らずに多くの人が受験している現実を変えたかったのです。予備校の周辺で案内ビラを配ったりしましたが、受験生の参加はわずかでした。もうひとつは、「ガイジンは日本人のここが嫌い」というシンポジウムです。留学生の方々に、日本人と付き合っていて違和感を覚えた体験を紹介してもらい、国際化のために個々人はどう行動すべきなのかを考えました。留学生に企画の趣旨を説明するのが大変でしたが、当日の議論は活発でした。

やりたいことを実現し易い場というのが、一橋大学の良さだと思います。もちろん勉強も含めて。



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