社会学研究科 奥山 智天(D2)

参加学会

The 16th Biennial Conference of the Asian Association of Social Psychology (AASP 2025)

会場

モナシュ大学マレーシア校(マレーシア・クアラルンプール)

参加レポート

AASP2025の学会会場にて

2025年7月10日~12日にかけて、クアラルンプール(マレーシア)のモナシュ大学マレーシア校で開催されたThe 16th Biennial Conference of the Asian Association of Social Psychology (AASP 2025)に参加し、自身が行う「小さな幸せ研究」について口頭発表を行った。本学会は、社会心理学分野のアジア地域における最大の学会であり、2年に一度、アジアで開催されている。私は前回大会(香港)に続き、2回目の参加であった。これまでの国際学会では全てポスター発表を行ってきたため、今回が私にとって初めての口頭発表であった。

口頭発表の様子

大会の1日目は、海外の知り合いの研究者の発表や自身の研究分野に関連する発表を聴講した。例えば、サセックス大学(イギリス)の友人であるQi Wang氏やShuxian Jin氏の発表は、私と同じ文化心理学分野の研究であり、非常に勉強になった。彼らと会うのは2024年12月にサセックス大学で行われたJSPS London Symposium 2024に私が参加した時以来だったため、久しぶりに再会し、自身の研究について近況報告することが出来たのも良い経験であった。他には、シンガポールのJonathan Ramsay氏のスピリチュアリティとウェルビーイングの関係に関する研究発表など、私の今後の研究に役立つような発表を数多く聞くことが出来た。

AASP2025ディナー会の様子

大会の2日目は、「Socioeconomic Disparity In Mental Health: The Moderating Role Of “Small Happiness”」というタイトルで口頭発表を行った。今回の発表でも、大会運営システム(Whova)上で、30名の研究者からAttending(参加予定)を得ており、最も注目を集めた発表の1つとして大会運営よりバッジを頂いた。実際、発表の会場には多くの聴講者が来ており、自身の研究を海外の研究者に知って貰う良い機会となった。英語での発表は普段のゼミでも行っているため、特に緊張することなく、無事に発表することが出来た。発表後は、休憩前だったこともあり、3名の方から質問を頂くことが出来た。どの質問も重要な内容であったため、本研究に関する論文を執筆する際に役立てたいと思う。2日目の夕方には学会オフィシャルのディナー会が開催された。アジア圏で活躍する海外の社会心理学者と交流することができ、非常に充実した時間となった。

学会最終日である3日目も、様々な口頭発表やシンポジウム、ポスター発表に参加し、最新の研究について学びを深めることが出来た。特に印象に残っている発表は、メルボルン大学のYoshihisa Kashima先生による「ユートピア」の研究である。私は、香港で開催されたAASPの前回大会でサマースクールに参加した際、Kashima先生のクラスでユートピア研究について学んだため、最新のユートピア研究について知ることができ、とても勉強になった。

同世代の研究者仲間との食事会

学会期間中は、普段会えない海外の研究者仲間と再会し、お互いの近況について話し合うことができ、とても良い刺激を貰うことができた。例えば、AASPの前回大会で知り合った同世代の研究者仲間とクアラルンプールのナイトマーケットに行き、研究や今後のキャリアについて話し合うことが出来た。海外で活躍する彼らに負けないように自分も頑張ろうという気持ちになれた。

最後に、本海外出張を全面的に支援して下さった、一橋大学博士イノベーション人材育成プロジェクト『The Bridge to the Future』に深く感謝申し上げる。本支援のおかげで今後の研究活動に大いに役立つ貴重な経験を得ることが出来た。今後も本プロジェクトのご支援にこたえられるように、最大限の努力をしていきたいと思う。