社会学研究科 中 麗子

参加学会

5th ISA Forum of Sociology

会場

Université Mohammed V de Rabat(モロッコ・ラバト)

参加レポート

6日、Opening Ceremonyにて

この度、モロッコの首都、ラバトで開催された国際社会学会ISA Forumにて、研究報告を行いました。全体として、今後の研究活動にとって参考になる視座やネットワークを得ることができ、大変貴重な機会となりました。

学会開催期間は7月6日~11日でしたが、5日には私の所属する部会 (RC32: Women, Gender, and Society) のプレ・カンファレンスが開催されました。現地の学者たちが登壇しモロッコのフェミニズムについての講演がいくつか行われただけでなく、最後に参加者がいくつかのグループに分かれてディスカッションを行うという充実した内容でした。特にFatima Sadiqi教授そしてMoha Ennaji教授による、国際的に有名なモロッコ出身のフェミニストFatima Mernissiについての講演会は印象的でした。

プレ・カンファレンスの様子

6日は学会初日のため、会場で登録および名札の配布があり、午後からOpening CeremonyとReceptionが開催されました。ここではプレ・カンファレンスで知り合ったRC32のメンバーと情報交換を行いました。特に米国Virginia Commonwealth UniversityのYing-Chao Kao教授と話し、研究について貴重な助言をいただきました。 7日から本格的に研究報告が行われました。私の研究報告は7日の朝9時15分からでした。予定通り無事に報告を終え、セッション・オーガナイザーのGayle Kaufman教授からは貴重なフィードバックをいただきました。午後は、Kaufman教授自身の同性カップルのウェディング・セレモニーに関する質的研究のご報告も拝聴し、勉強させていただきました。

9日はRC32によるラウンドテーブル・セッションに参加しました。ここではLGBTQIA+をテーマとするテーブルがあり、研究分野や研究関心の近い関西学院大学の武内今日子先生やドイツ人学生Nicole Isopp氏の研究報告を拝聴しました。特にIsopp氏のご報告はSugar Datingに参加するクィア当事者についてのもので、理論的視座や調査方法に関して大変勉強になりました。

9日、Roundtable Session参加者と

10日は、弘前大学の羽渕一代教授、中央大学の辻泉教授がオーガナイザーを務める社会関係とメディア使用に関するセッションに参加しました。特に桃山学院大学の岩田考教授のご報告は、日本の若者における「友人」の捉え方の多様化について量的調査を通して実証しており、大変興味深く、勉強になりました。

11日は、ポリガミーについて研究しておられるMelanie Heath教授の報告を拝聴しました。Heath教授のご報告は国家のモノガミー規範と反LGBTQ+政治との関係についてのもので、私と研究関心が非常に近く、大変勉強になりました。

今回参加させていただいたISA Forumは参加者数や開催日程からして規模が大きく、大変充実した内容でした。自分の研究に対してフィードバックをいただけただけでなく、分野や研究関心を共有する多くの研究者の方々とつながることができ、大変貴重な機会でした。こうした機会は本学SPRING事業のご支援がなければ実現しませんでした。この度は、国際学会への参加を全面的にご支援くださり、本当にありがとうございました。支援者の皆様に心より感謝申し上げます。今後とも本事業のご支援にお応えできるよう、一層研鑽を重ね、計画的かつ精緻な研究に努めてまいります。