社会学研究科 小杉 亮太
参加学会
2025 World Congress of Sociology of Sport
会場
Seoul National University (SNU)(韓国・ソウル)
参加レポート
これまでの研究成果についてポスター発表を行うため、2025年7月8日~11日にかけて、ソウル(韓国)で開催されたスポーツ社会学分野の国際学会2025 World Congress of Sociology of Sportに参加してきました。1日目にOpening Ceremony & Keynote Addressが行われた後、2~4日目は各個人の研究発表とPanel Sessionが行われた。4日目の最後には、ISSA 60th Anniversary Event / Closing Receptionが行われ、韓国の民族舞踊やテコンドーの催しなど、盛大なセレモニーが開催されました。

初日のOpening Ceremonyでは、変動する社会において、どのようにスポーツ社会学としてそのような社会に対して眼差しを向けていくのかというDominic Malcolm教授(Loughborough University)の基調講演を聞きました。その後、オープニングレセプションが開かれ、国内外の教授と交流を深めました。
2日目以降の各個人の研究発表では、各国のスポーツについての有意義な知見を多く学ことができました。
カナダのスポーツ政策において、連邦および州レベルのセーフスポーツ政策の根底にある思想と信念が、地域レベルの指定スポーツ団体によってどのように地域社会に浸透したかと言うこと政策分析の研究や、昨年ソウルで行われた、ホームレスの人がサッカーを通して生きがいや人との関わりを取り戻すとともに、ホームレスの人に対する偏見を無くすことを目指すホームレスワールドカップについて、開催するにあたって支援を受ける際にどのような困難があったのかを分析した研究、上海ダービーにおいて両チームのサポーターがどのようなバックグラウンドの比較を行った研究や、日本と韓国のスポーツ政策やプロリーグの歴史の違いの研究など、自らの研究にも近しい研究の発表を多く聞くことができたことで、自身にとって有意義な知見を多分に得ることができました。

3日目には自身のポスター発表の時間がありました。
多くの方が自身の発表を聞きに来てくださいました。まず何より普段日本語で考えている研究を、いかにして、英語で、海外の方に伝えるのかと言うことを考えることに非常に頭を悩ませながら行いました。日本の事例がどのような特徴を持っているのか、複合化がどのようにして行われたのか、研究どのような点が面白いのかといった質問を受け、普段いただくアドバイスとは違う角度からのコメントが新鮮でかつ研究の視野を広げることができました。その中でも、自身が研究しているスタジアムがどのような出資者によって建てられたのかと言う話は、日本と違う行政システムを持つ国と比較した中でどのような特徴を持っているのかという、今後研究でさらに調べてみたいと思える視点でした。
会議の合間には、ソウルワールドカップスタジアム、蚕室野球場、龍仁ミルスタジアムといった韓国のスタジアムも視察し、スタジアムやスポーツ文化の違いを実際に見て学び知見を広げることができました。
また、今回の学会での様々なアクティビティを通じて国内外の多くの研究者と知り合うことができました。同世代の異国の研究者との会話は非常に面白く、自身もさらに研究に取り組んでいかないといけないと気持ちを新たにしました。

今回発表できたのは日頃より大変手厚いご指導をして下さっている一橋大学社会学研究科の小泉順也教授、堂免隆浩教授、そして多忙な中今学会の発表資料を添削してくださった鈴木直文教授のおかげです。ありがとうございました。
また、本学会の開催に向けて尽力してくださった韓国スポーツ社会学会の皆様、その中でも開催校出会ったソウル大学の皆様には改めて深く感謝申し上げます。皆様とまたどこかで会えるのを楽しみにしています。
そして、本出張にあたり、本学SPRING事業『The Bridge to the Future』一橋大学博士イノベーション人材育成プロジェクトに全面的なご支援を頂いたことで充実した日々を過ごすことができました。本プロジェクトの手厚いご支援に心より感謝申しあげます。
今回の国際学会への参加は、自らの研究を発展させる機会となっただけでなく、自らの視野を広げ、知見を深める非常に良い機会となりました。この機会で得た経験をここだけで終わらせず、良い論文を執筆することや、学会で良い発表に繋げられるよう、今回の経験を活かし、今まで以上に努力していきたいです。