Exploring the Ground Truth for the Types of Semantic Change

この研究は、日本語の意味変化を自動的に分析・予測するための評価データセットを構築し、意味変化の類型を特定する新たな手法を提案することを目的としている。従来の研究では、意味変化の有無の検出に留まっていたが、本研究では「意味の広がり」「狭まり」「価値の変化」などの類型を定量的に評価し、予測できるモデルを開発する。研究の第一段階では、日本語の意味変化データセットに語義ラベルや変化類型ラベルを付与し、正解データを構築する。次に、類型予測手法を開発し、単語分散表現や共起情報を活用したモデルを評価する。さらに、国際的な研究コミュニティと連携し、新たなShared Taskを開催することで、提案手法の有効性を検証し、多言語展開を目指す。本研究は言語学と自然言語処理(NLP)の融合により、辞書編纂や情報検索、SNS上のテキスト解析などに貢献し、学術的・実社会的に大きな意義を持つ。