本部の概要

ビジョン

一橋大学は、市民社会の学である社会科学の総合大学として、日本におけるリベラルな政治経済社会の発展とその指導的、中核的担い手の育成に貢献してきた。人文科学を含む研究教育の水準はきわめて高く、創立以来、国内のみならず国際的に活躍する多くの有為な人材が輩出している。この歴史と実績を踏まえ、21世紀に求められる先端的社会科学の研究教育を積極的に推進し、その世界的拠点として、日本、アジア及び世界に共通する重要課題を理論的・実践的に解決することを目指すことは本学の基本的な目標である。そのために、次の三つの事項を本学の使命としている。

  1. 新しい社会科学の探求と創造
  2. 国内・国際社会への知的・実践的貢献
  3. 構想力ある専門人・理性ある革新者・指導力ある政治経済人の育成

長期的な目標を具現化し、大学としての使命を全うするには、本学の知の総力を結集してグローバルな情報ネットワーク及び人的ネットワークを構築する必要があり、そのための具体的なアクション・プラン作りが不可欠となる。そのようなアクション・プランには果敢な行動の裏づけがなければならないが、これこそ、グローバル・コミュニティーを潤す「知のパワーハウス」としての本学の本分とするところである。かかる果敢な行動の裏づけは、新たな歴史の解釈や価値観の共有を生み出し、国際間の相互信頼性を高め、日本及び世界の自由で平和な政治経済社会の構築に繋がるものとなるはずであり、世界をリードする本学の役割がここにさらに明確化する。

本学では、経営・金融・経済・法律・国際関係等の社会科学の諸分野において、国際社会を意識しつつも戦略的にアジア研究にフォーカスし、東アジア共同体構想に現れるようなアジアにおける地域連合ともいうべき将来構想を見据えた、システムの設計を目指すものである。そして、その具体化のために、国際共同研究センターを強化した新センターや、EUIJ(EU institute in Japan)東京コンソーシアム、北京事務所等を内外の拠点とした新たなネットワーク構築を始動させたところである。

同時に、教育・研究・社会貢献という3つの活動領域における異文化との連携や国際理解・国際協力という概念を、従来のExchangeという捉え方からMobilityという考え方に切り替え、より広範囲かつより密度の高い知のダイナミズムを生むためのインフラストラクチャーの整備を目指すこととする。知の開放性、知の流動性、知の通用性は、いまや社会と時代が大学に求める最も重要な機能であり、その機能を十全に稼動させることで、「知のパワーハウス」としての自覚と責任を再認識し、本学の世界的なプレゼンスを高め、国際評価を確実なものとするものである。

以下はその実現のための国際戦略構想であり、この広い地球すべてをキャンパスと考え、本学が世界標準の知のパワーハウスとして活動するための、新たな国際戦略のガイドラインである。

ガバナンスのパワーハウス

研究活動のパワーハウス

教育活動のパワーハウス