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堀部政男名誉教授が2015年ルイス・D・ブランダイス・プライバシー賞を受賞しました

2015年6月、堀部政男名誉教授(元法学研究科教授)が「2015年ルイス・D・ブランダイス・プライバシー賞」(Louis D. Brandeis Privacy Award 2015)を受賞しました。

この賞は、プライバシー・個人情報保護の分野で優れた功績を挙げた人物に授与される最高位の賞で、1890年の「ハーバード・ロー・レビュー」という法律雑誌にサミエル・D・ウォーレンとともに「プライバシーの権利」と題する論文を執筆し、この権利を歴史上初めて提唱したルイス・D・ブランダイス(1856-1941)の名を冠したものです。

ブランダイスは、1878年にハーバード・ロー・スクール卒業、翌1879年、上述のウォーレンと法律事務所をボストンで開きました。弁護士として社会的問題にも取り組み、社会学的データを基に弁論を展開するようになり、その弁論趣意書は、「ブランダイス式上告趣意書」と呼ばれています。1916年に合衆国最高裁判所の裁判官に任命され、1939年までその職にありました。この間に、ボストン時代からの知合いであったオリバー・ウェンデル・ホームズ(1841-1935)最高裁裁判官(1902-1932)とともに、自由、人権などを擁護する意見を述べました。

ルイス・D・ブランダイス・プライバシー賞は、2012年から「患者プライバシー権」(Patient Privacy Rights, PPR)という米国の公益事業団体により授与されています。この団体は、2004年、開業医・フロイト精神分析医で、ヘルス・プライバシーの指導的権威者であるデボラ・C・ピール博士(Dr. Deborah C. Peel)によって設立されました。

受賞者紹介の堀部名誉教授の肩書きの一つは、「一橋大学名誉教授」となっています。このことは、堀部名誉教授が一橋大学を中心に、半世紀以上にわたりプライバシー・個人情報保護に関する多くの研究と実務に関わってきたことの表れです。その間に一橋大学の教授・名誉教授として、OECD(経済協力開発機構)情報セキュリティ・プライバシー作業部会の副議長(1996-2008)を務めるなど、その国際的な活動は広く知られています。国内では、国のすべての個人情報保護関係法の制定過程に関わり、東京都・神奈川県などの地方自治体の条例制定にも貢献しました。さらに、民間部門の個人情報保護ガイドライン策定でも指導的役割を果たしてきています。

2014年1月1日には、社会保障・税番号(マイナンバー)に関わる個人情報が適正に取り扱われることを監視・監督する特定個人情報保護委員会の初代の委員長に、国会の両議院の同意を得て、内閣総理大臣により任命されました。受賞者紹介のもう一つの肩書きが「特定個人情報保護委員会委員長」であることからも、国内における個人情報保護に尽力してきたことが窺えます。

授賞式と記念講演は、6月3日、米国の首都ワシントンDCで行われました。その前日の2日には、ワシントンDCの旧日本大使公邸でシンポジウムとレセプションが開かれました。いずれも盛会のうちに終了しました。

写真:銘板
受賞式にて贈られた銘板
写真:堀部名誉教授
記念講演で登壇された堀部名誉教授

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