一橋教員の本

連鎖する中国近代の"知"

 
連鎖する中国近代の  

連鎖する中国近代の"知"

 坂元ひろ子
研文出版   2009年11月刊行
ISBN : 9784876363063    本体5,000円+税
 刊行時著者所属 : 坂元ひろ子(一橋大学大学院社会学研究科)

著者コメント

 本書は日本ではさほど知られていなくとも、清末から中華民国期にかけての中国近代知識人として著名な譚嗣同・章炳麟・熊十力・梁漱溟・李叔同(弘一法師)を中心にその思想を論じたものです。中国の近代知というものが、西欧などの「他者」の文化と格闘し、「伝統の創造」として形成された点に注目し、また不十分ながらも「単性史学」を乗り超えようとした試みです。中国近代史を精神世界から見ることは、中国との関係なしに日本の未来も展望できない今、むしろ必要でしょうが、「読者にやさしい」本ではなく、「コストパフォーマンス」至上主義の本校「主流」のなかでは図書館に小位置を占めることすら目障りかもしれません。それも狙いです!



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