一橋教員の本

知将毛利元就 : 国人領主から戦国大名へ

		知将毛利元就 : 国人領主から戦国大名へ
		池享著 新日本出版社   2009年2月刊行 ISBN： 9784406052245   本体2,000円＋税
		刊行時著者所属 ： 池享（一橋大学大学院経済学研究科）

著者コメント

　この本は、戦国大名毛利元就の評伝というスタイルをとり、「自力救済」と「喧嘩両成敗」をキーワードに戦国時代の歴史的意味を論じたものです。最近、若い女性の間で戦国武将がブームになっているそうです。もっぱら「義」や「愛」を基準に評価されているようで、謀略に明け暮れた感のある元就の評判が心配です。当時の人は、現在と同じ価値観で動いていたわけではありませんし、実際の元就は、東の北条氏康と並ぶ戦国武将の鏡のような人です。誰でも気軽に読めるわかりやすい内容になっていますので、ぜひ手に取ってみて下さい。真面目な本ですが、エピソード・豆知識も満載です。デート・合コンの話題に使えるかも。