一橋教員の本

金田一京助と日本語の近代

 
 

金田一京助と日本語の近代

 安田敏朗著
平凡社   2008年8月刊行
ISBN:9784582854329   本体880円+税
  刊行時著者所属:安田敏朗(一橋大学大学院言語社会研究科)

著者コメント

金田一京助というと、現在の学生さんからするとイメージのしにくい人物かもしれません。しかし、戦後のある一定の時期には、いま現在の日本語の表記や敬語、標準語などの決定について大きな力をもった人物でした。一般的にはアイヌ語学者というイメージが強いでしょうが、そのアイヌ語を選択していった事情と、なおさらに日本語研究に邁進していくかれ独自の論理を描いてみようとしたのがこの本です。若干、学者の病理のようなことも書いていますが、いま現在の研究者とのちがいなども思いつつ読んでいただけるとありがたいです。



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