一橋教員の本

藩地域の政策主体と藩政

 
 

藩地域の政策主体と藩政

 渡辺尚志, 小関悠一郎編
岩田書院   2008年7月刊行
ISBN:9784872945140   本体7,900円+税
 刊行時著者所属:渡辺尚志(一橋大学大学院社会学研究科)

編者コメント

 本書は、前書『藩地域の構造と変容―信濃国松代藩地域の研究―』(渡辺尚志編、岩田書院、2005年刊)に続き、日本近世の大名領における地域社会の特質を、「藩地域」というキーワードを設定して追究した共同研究の成果である。具体的なフィールドは、10万石の外様大名であった信濃国松代藩真田家領である。本書は、大きく二編にわかれている。第一編では、「政策主体と藩政」を核心的テーマとして掲げ、藩権力側の認識や政策意図・構想などを、その内部に分け入ってクリアに認識することを目指し、諸政策の立案から実施までを担った人々を「政策主体」と捉えて、その集中的・総合的究明の必要性を提起した。第二編では、さまざまな側面から「藩地域」のありようを多面的に考察し、今後の展望を示した。(渡辺尚志)



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