一橋教員の本

台湾・韓国・沖縄で日本語は何をしたのか : 言語支配のもたらすもの 

 
 

台湾・韓国・沖縄で日本語は何をしたのか : 言語支配のもたらすもの

 古川ちかし, 林珠雪, 川口隆行編著, 安田敏朗執筆
三元社   2007年3月刊行
ISBN:9784883031993   本体2,600円+税
 執筆者紹介:安田敏朗

著者コメント

本書は、同じタイトルで台湾の東海大学で開催されたシンポジウムでの報告を論文化したものです。日本の「国語」教育があからさまな暴力として作用していった、近代の沖縄・台湾、そして朝鮮。そこで日本語が「何をしたのか」ということを問うことは比較的簡単なのですが、それがあからさまな暴力として認識されなくなってきた敗戦後の状況との連続性をも視野に入れて論じることは、なかなか難しく、あまり注目もされてきませんでした。本書では歴史的過去から、現在にいたるまでの、各地域の問題を多様な角度から論じています。問題の幅が大きいので、これ一冊で十分に語りつくせないのですが、なにが問題なのかを把握するにはなかなかよい入門書であると、密かに考えています。(安田敏朗)



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