一橋教員の本

MBAのための日本経営史

		MBAのための日本経営史
		鈴木良隆，橋野知子，白鳥圭志著 有斐閣   2007年5月刊行 ISBN：9784641162792   本体3,100円＋税
		著者紹介：鈴木良隆

著者コメント

本書は、日本の企業システムの生成と発展を取り上げて、それを２つの視点からまとめている。一つは、歴史がなぜ他ならぬそのような結果になったかという問題を扱うことによって、企業の出現や発展･消滅を論理的に考えるという点である。いま一つは、各論点に関する事例を取り上げながら、当事者の場に自らを置いて、起こりつつあった事態の経過を見るという点である。
本書は、一橋大学大学院・経営学修士コース（通称「MBAコース」）の「日本経営史」という科目で配付してきた討議資料を、一冊にまとめたものである。それは履修者があらかじめ読んだうえで、１・２の論点について討論に臨むための資料であった。しかし本書の各章はいずれも日本の企業システムの生成と発展に関する大きな問題を扱っており、全体としても独立の書物として読めるように編集されている。 （鈴木良隆）